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お酒と体の話2 [健康]

どのお酒が体に良い?

前回、お酒は体に良いのかを書き連ねまして、適度に飲むことでリラックス効果や
心疾患の死亡リスクが下がる報告があることを述べました。


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一口にお酒と言っても色々あるのですが、この辺りについて研究されている報告はあるのでしょうか?
ちょっと興味がでてきたので、調べてみました。

その前に、脂ものを多く摂ることはコレステロール過多となり循環器系への悪影響がでることが予想されます。

フランス人は脂ものが大好きだけど心臓疾患になりにくい?

そう、フランンス料理に用いられるバターやラードなどフランス人は良く脂を摂取しております。摂取カロリー量を米国と比較するとフランスは米国に比べてバターの消費量は3.8倍、ラードは2.8倍となっており、かなり多いことがわかります。

したがって血清コレステロールの高いことが想定されるため、心疾患になる人も多いのではと思いますが、冠動脈(心臓の周りにある血管)の狭窄(つまる)を発症する人は、米国の1/4と明らかに少ないのです。

これはいったいなぜ?・・・

フランス人といえばワイン・・

これだけの脂ものを摂取し、心疾患が米国にくらべ少ないことは何が関連しているのでしょうか?ランスと言えばワインの生産国でもありますが、消費国としても多いことが特徴的です。これらを研究した報告があり、フレンチパラドックスと呼ばれております。

フレンチパラドックスとは・・

欧米国を対象に一人あたりの年間ワインの消費量と千人あたりの冠動脈疾患死亡率を検討した研究になります。
Lancet i:1017,1979.

この研究によると、先の米国との比較の他、食事性の飽和脂肪、バター、肉類の摂取カロリーとほぼ同等のフィンランドとの比較においてもフランス人の冠動脈疾死亡率は1/4となり、これらがワインに含まれるフラボノイド(ポリフェノール)による影響なのではとの内容になります。

特に赤ワインに多いとされるポリフェノールが、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増加させることが関係しているのではと言われております。

一時期、体に良いと宣伝され日本でも赤ワインブームもありましたが、真意のほどはいかに・・

フレンチパラドックスは日本人に当てはまる?

フレンチパラドックスは、日本人を対象にしておらず、日本人にこれらが当てはまるかはわかっておりません。さらに日本人のワインの消費量は、欧米人く比べても一人あたりでは約1/20と圧倒的に少ないのが現状です。

それじゃ・・心疾患での死亡率は?となると

フランス人より37%低く、米国人の63%も低いのです。厚生労働省資料より諸外国10万に当たりの心疾患死亡率の比較(男性)

ワインをそれほど飲まない日本人でも心疾患での死亡率は欧米人より低いのでフレンチパラドックスは当てはまらなのか?

理由の一つには日本人の食生活にあるようで、脂は脂でも魚の脂の摂取量が欧米人に比べ多いとのこと、
魚と一口に言っても青魚に含まれる良質な脂(EPAエイコサペンタエン酸)の摂取量が多いことに特徴があるようです。

日本人の研究で、体重1㎏あたり0.8gの赤ワインの摂取により善玉コレステロールの酸化防止効果が認められたとの報告もあります。しかし、日本の食生活も時代と共に高カロリー、高タンパクと変化しておりますので、今後心疾患による死亡率も増えていくのではないでしょうか?

逆に欧米では、日本食のヘルシーさと健康志向から好まれる昨今で疾患への変化も現れるかもしれません。

切っても切り離せない食と健康。。。。食にも気をつけたいものです。


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お酒と体の話 [健康]

お酒は体に良いのか?

酒は百薬の長と言われることもあり、適量を飲むことで健康に良いと言われております。ストレス発散効果により、自律神経のバランスが改善されることや中程度の高血圧症の人では、お酒を飲むことで末梢血管が広がり血圧が正常化されることもあるようです。また、以下の様な報告もあります。

男女の飲酒と関連疾患について、10年間の大規模コホート研究です。
Ikehara S, et al.; Japan Collaborative Cohort Study Group. Alcohol consumption and mortality from stroke and coronary heart disease among Japanese men and women: the Japan collaborative cohort study. Stroke. 2008; 39: 2936-42.

この研究では、男性34,776人,女性48,906人(脳卒中、癌、心筋梗塞既往のあるを除く)を14.2年間追跡調査した内容です。飲酒未経験者、禁酒者、飲酒者に分け調査をおこなった結果・・・

男性は、多量飲酒において全脳卒中死亡、出血性脳卒中死亡、虚血性脳卒中死亡など、飲酒未経験者に比べて有意な増加をみとめられた。女性は、多量飲酒において虚血性心疾患死亡および冠動脈疾患死亡リスクが、飲酒未経験者に比べ増加がみとめられた。

一方、少量飲酒者では、全心血管死亡リスクの有意な低下がみとめられたとあり、またその他の研究において少量飲酒者の死亡率が低いとされた。


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適量アルコールってどのくらい?

厚生労働省が推進している健康日本21では、節度ある適度な飲酒は、1日平均純アルコールで、約20g程度としております。20g程度って実際お酒の種類で考えるとどの程度?

主の酒類の換算の目安
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出所:厚生労働省

たくさんお酒を飲む方には物足りない量かもしれませんが、1日の量として考えるとちょっとした晩酌程度に飲めるのではないでしょうか?

少量飲酒による心血管による死亡リスクが少ないのは、飲酒によって善玉コレステロール(HDLコレステロール)が増えることで動脈硬化の原因となる血管へのコレステロールの沈着を防ぐと言われております。

飲みすぎるとどうなる?

当然体に悪いことは間違いないのですが、飲酒量が適量と言われる1日20gを超えるあたりから、相死亡、がん、心血管疾患などが増えるとの研究報告もあります。Lin Y, Kikuchi S, Tamakoshi A et al. Alcohol consumption and mortality among middle-aged and elderly Japanese men and women. Ann Epidemiol 15:590-597, 2005.

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出所:厚生労働省

欧米人対象の研究ですが、14の研究内容を(メタ解析)した結果を表したグラフです。男女共にアルコール摂取量が1日19g以下であると非飲酒者よりリスクが低いのですが、これを超えたあたりから(飲酒量が多くなる)今度はリスクが大きくなる傾向になっております。

Holman CD, English DR, Milne E et al. Meta-analysis of alcohol and all-cause mortality: a validation of NHMRC recommendations. MJA 164: 141-145, 1996.

これはJカーブと呼ばれる現象で、少量の飲酒では、非飲酒者よりリスクは低いが、多量の飲酒となるとリスクが相対的に高くなることを表しております。この適量と言われ物がアルコール1日20gとなるようです。

酒は百薬の長されど万病の元

まさにこの言葉に集約されている通り、酒はほどほどに、飲んでも飲まれるなと言うことでしょうか?


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